大切な人と過ごすならココ! 地元人も唸るとっておきの店
2020.05.26

大切な人と過ごすならココ! 地元人も唸るとっておきの店

海や山の幸に恵まれ、九州中の"うまかもん"が集まる福岡は、全国でも「美食の街」と呼ばれています。実際、ハズレに出会うことの方が難しいほど飲食店は充実していますが、それだけに選択肢は無限大。
特に、お祝いや大切な人を迎える特別な日にふさわしいお店となると、食を愛する人ほど悩んでしまうのではないでしょうか。
そこで、福岡のグルマンも太鼓判を押す注目株の中から、福岡の"今"を堪能させてくれるレストランをご紹介します。

力強い食材の個性に"まじめに"向き合う日本料理

しらに田の特等席はカウンター前。「橋本料理長の真剣な表情や所作が見える位置です。調理場の音もBGMのように聞こえるんですよね。カウンターが一番エンターテイメント性を感じます」と広報の藤原さんお墨付き。

繁華街にあるとは思えないほどしっとりとした空間が広がる「しらに田」。旬の食材を使った日本料理に定評のあるお店ですが、橋本大樹料理長によると一番の強みは「お客様」なのだとか。
「メインとなる食材は直接生産者さんから仕入れていますが、その仕入先はお客様がご紹介してくださるんです。器も『これ使って』と持ってきてくださる方もいらっしゃるくらい。お店で必要以上に親しくしているというわけではないのですが、お客様に支えてもらっている部分がずいぶんあります」
行きつけの店と言えども、食材まで紹介するほど愛されているお店はそうありません。そんな愛に支えられ、生産者から直接仕入れる食材は、旬の中でも一番の食べごろの時期に手に入るのだそう。お客様と生産者への感謝も込めて、食材そのものの味を楽しめるシンプルな料理を心がけているんですって。

この日の料理長の一推しは春を告げるタケノコ。生産者の方が山で掘ったものをそのまま届けてくれたという。昆布ダシで炊くだけなのにまるでトウモロコシのような甘さに驚く。

鯛茶漬けやお造りにも使われる真鯛は、玄界灘で獲れた天然モノ。
色が悪いと交換するほど、見た目や食感にもこだわって選ぶ。

また、「しらに田」でぜひ味わいたいのが、コースのシメの「鯛茶漬け」です。もともとは、代表の白仁田政信さんが銀座の名店で学んだ料理でしたが、今ではこれを目当てに訪れる人も多いそう。
食感が楽しめるように厚切の真鯛を土鍋炊きご飯の上へのせて、自家製ゴマだれと八女の煎茶をかけていただきます。九州では珍しい辛口のゴマだれとお茶の苦味が鯛の淡白な旨味を引き立てる贅沢な味わい。昼には、「鯛茶漬けセット」として登場するそうですが、料理長も「完全に採算度外視です」と言い切るほどのボリューム。ぜひお試しあれ!

ランチで人気の「鯛茶漬けセット」はこのボリュームで1,500円(税別)土鍋炊きご飯に、あら炊きや「焼き胡麻豆腐」、甘味などが付く。鯛茶漬けと同じく名物の「焼き胡麻豆腐」は本葛と白ゴマを練り合わせた胡麻豆腐。外側はカリッと、中はとろり。わさび醤油でいただく。

カウンターのイスもゆったり座れるソファタイプ。オープンキッチンの光景をじっくりと見ることができる

西中洲 しらに田

〒810-0002 福岡県福岡市中央区西中洲4-4 RIN FIRST 4F
営業時間:ランチ11:30~14:00 ディナー17:30~21:00(O.S)/不定休
TEL:092-725-7336
HP:https://www.shiranita.co.jp
※営業日などの情報は電話、もしくはHPでご確認を

中洲の夜景を楽しめるムード満点の個室はカップルや県外のお客様にも人気。

"驚き" というスパイスが引き立てる奇想天外なコース料理

一軒家を店舗に選んだ理由は「庭が見える場所に出したいと思っていました。お客様に非日常を味わってもらいたいんです」と教えてくれた西村貴仁さん。

「Nishimura Takahito La cuisine creativite」は閑静な住宅街に建つ純和風の一軒家。ここでいただけるのは、フレンチをベースとした創作料理です。と言っても、どんな料理が目の前に並べられるか予想できる人はおそらく誰もいないでしょう。
まず、提供スタイルからしてユニーク。なんと、前菜からデザートまで15皿前後もの料理で構成されるコース仕立てなんです。しかもフレンチ、和食、中華などさまざまな手法を取り入れた多彩な味わいが楽しめます。

コースの一例。端正なリチャード・ジノリの皿に大胆に盛り付けられた佐賀牛。軽く燻製して奥深い香りと旨味を引き出す。ジャガイモのピューレと花ワサビの清涼感が加わると、表情はガラリと変わる。

アンティークのガラスの器に盛られた上品なデザート? ではなく、細かく切ったヤリイカと日向夏にパルメジャーノチーズをかけた一品。最初はチーズの濃厚な風味が広がり、イカの甘味が徐々に存在感を増します。甘酸っぱい日向夏で後味もさっぱり。「洋風の白和え」をイメージしたそう。

もともとフレンチのシェフとして店を構えていた西村貴仁さんが、現在のスタイルに路線を変更したのは2017年のこと。「お寿司とか天ぷらとか、いろんな料理を少しずつ食べるのが好きだったので、自分のお店でも取り入れたくて。どうせ出すなら見た目では予想できないような"驚き"も感じてもらいたいと思っています」
お客様の好みと仕入れ状況でコースを組み立てているので、メニューはほぼ日替わり。時には仕入れ先の市場を2時間ほど歩き回って、レシピを考えているのだとか。「creativite(創造性)」という店名にふさわしく、一品一品に新鮮な驚きを感じます。それに、「もう少し食べてみたいな」というくらいで次の料理が提供されるのもニクい演出。ワクワク感が最後まで続くのです。
一緒に働くスタッフも「料理をお出しするまで、どんな内容になるか聞かされていないんです」とおっしゃるほど、先の読めない西村さんの料理。なんと、4月からはランチタイムにラーメンでも味わえるんですって。「ラーメンとは言っていますが、誰も食べたことのない味を」とこちらも期待大です。

個室も含めて最大4組に限ってゆったり過ごせるようにしている。アットホームな雰囲気なので、家族の集まりで利用する人も多い。

Nishimura Takahito La cuisine creativite
(ニシムラタカヒト ラ・キュイジーヌ・クリアテビィテ)

〒815-0071 福岡県福岡市南区平和2-5-29
営業時間:17:00〜23:00(O.S21:00)/不定休
※ランチタイムは「ニシムラ麺」として営業(11:30〜無くなり次第終了)
TEL:092-526-3153
HP:http://nishimura-takahito.com
FB:https://www.facebook.com/nishimura.takahito/
Instagram:https://www.instagram.com/nishimuratakahito/
※営業日などの情報は電話、もしくはFacebook、Instagramでご確認を

福岡から世界へ 挑戦を続ける鮨職人の志が詰まった"おまかせ"

店主の木宮さんの元で修業中の上野さん。ランチの鰻丼は上野さんが「お昼の時間をください」と実現したそう。やる気があればどんどん挑戦させるのも木宮さんの方針

最後は、宮崎県で指折りの鮨店「一心鮨光洋」の長男である木宮一洋さんのお店、「鮨 一高」へ。一風変わったカウンターの前に座ればこう聞かれます。
「つまみますか?それとも握りますか?」
“つまみ”とは、鮨に行く前のアテのこと。 “握り”は言わずもがな、握り鮨です。
鮨だけではなく、つまみにも力を入れるのは、長年この道に携わってきた木宮さんならではの思いがあります。
「鮨だけだと、どうしても魚だけになるでしょう?より旬を感じて欲しいので野菜中心のつまみも選べるようにしたんです。それに、和食のおいしさをもっと知って欲しいと思って」

食材は、調味料を含め無農薬や有機栽培のものを厳選。シャリはさっぱりした酢や熟成させたもの3種類を調合し、旨味にこだわっている。エビの甘みを後押しするような塩梅が絶妙。

白焼きと蒲焼で味わえる鹿児島産のウナギ。炭火で焼き上げるため、香ばしく身はふくよか。

また、木宮さんにはもう一つの目標があります。そのきっかけは店をオープンする前に渡航した海外での和食事情にありました。
「和食は世界でもメジャーなのに、その技術を正しく教える人材がいないことにショックを受けました。私は宮崎で多くの職人を指導してきた経験があるので、ここで和食を担う職人を育成して海外に送り出したいと思っているんです。今はそのための準備期間でもあります」

職人に留まらず、和食の未来を考えて挑戦し続ける木宮さん。店名に師匠でもあるお父様の名前を掲げた理由についても、
「美味しいものを一心に作って目の前の人を喜ばせること、和食を担っていく人を育てること。私の目標は、父の志と同じだったことに独立して改めて気づきました。父への恩返しのつもりでもあるんです」と思いを込めているそうです。
今度は木宮さんが、独り立ちをひかえたスタッフさんの背中を力強く押す番。和食の世界も変えようとする挑戦が福岡で芽吹こうとしています。

席はカウンターのみ。厨房をはさんで左右に分かれているのも特徴。

鮨 一高(いちたか )

〒810-0062 福岡県福岡市中央区荒戸1-2-2 ロワールマンション大濠1F
営業時間:ランチ11:30~14:00 ディナー16:00~、17:00〜、18:00〜、19:00〜20:00〜(20:00最終入店)/火・水曜休(GWまでは休業)
TEL:092-791-5868
HP:https://pocket-concierge.jp/ja/restaurants/244711(予約専用)
※営業日などの情報は電話でご確認を

まとめ

今回は、食材へのこだわりや思いが詰まった“とっておきのお店”の数々をご紹介しました。シェフの思いやお店の佇まいなど、お皿の向こう側の風景も合わせて楽しめる料理の数々は、きっと会話も盛り上げてくれるのではないでしょうか。しっぽりとカウンターで隣り合うもよし、ゆとりのある個室を備えた「西中洲 しらに田」や「Nishimura Takahito La cuisine creativite」なら、ファミリーやグループでの利用でも安心です。
しかも、3軒ともランチはリーズナブルにいただけるとか。いきなりの利用はハードルが高いという方も、まずはリサーチがてら気軽に足を運んでみてもいいかもしれませんね。皆さんも大切な人と“とっておきのお店”で“とっておきの時間”を過ごしてみてはいかがでしょうか?

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