不規則な生活で疲れた内臓を改善。年始こそ、ファスティングで心身リセット!
2020.01.27

不規則な生活で疲れた内臓を改善。年始こそ、ファスティングで心身リセット!

体に必要な栄養素と最低限のエネルギーを摂取し、心と身体のバランスを整える健康法「ファスティング」。ダイエットだけでなく、体質改善ための取り組みとしても注目を浴びています。年末は何かと慌ただしく、乱れた食生活を送ってしまったという人は特に、新たな年を迎えた今こそ挑戦してみる価値がありそうです。
最近は、専門家監修のもとファスティングを体験できる施設も増えており、食事の管理をしてくれるだけでなく、心身のケアにつながる様々なワークショップなども併せて提案してくれています。
そこで今回は、施設を運営する方々に、ファスティングで期待できるさまざまな効果や、自宅で行う際の注意点、施設の特徴やプログラムなどについてお話を伺ってみました!

ファスティングって、なんのために行うの?

「ファスティング」とは、直訳すると「断食」という意味ですが、現代のファスティングは、儀式や修行の一環として行われてきた元来のものとは異なり、働き続けて疲弊した内臓を休ませてあげる体内ケアとしてとらえられています。断食のように水以外一切口にしないのではなく、消化にいい栄養や酵素・酵母などを取り入れながら実践するのが主流で、心身のリフレッシュを兼ねて実践する人が増えています。

「ファスティング旅館 若杉屋」を運営する川上亜紀さんによると、「普段、私たちが持っている身体のエネルギーはその80%が消化に使われてしまいます。固形物の摂取を止めて胃や腸などの内臓を休めてあげることにより、そのエネルギーを代謝のアップや免疫力向上など、本来修復したい部分に充てることができます」とのこと。代謝がよくなることで減量につながり、脳内に血が巡って思考がクリアになるなど、さまざまな効果が期待できるそう。

細胞美人研究家の肩書を持つ「セルラボ糸島」主宰のかねやま たかこさんは、「人は60兆個以上もの細胞でできています。ファスティングによってその細胞ひとつひとつを元気にしてあげることで、麻痺していた感覚が蘇ってきます」と話します。実施後は嗅覚・味覚などの五感が研ぎ澄まされ、食材そのものの味わいが感じられるようになったり、わずかな体調の変化にも気づけるようになるなど、ライフスタイルにも違いを実感できる人が多いのだとか。

一度試してみて何かしら効果を感じられたら、定期的に取り組んでみるのもよさそう。ファスティングを実践するサイクルは人それぞれですが、月に一度、あるいは季節の変わり目など、自分の生活リズムに合わせて繰り返し行うことで、本質的な身体の変化を感じられるようになると言われています。疲労やストレスを感じた時こそ、チャレンジ時かもしれません。

自宅でファスティングを行う場合は、ここに注意!

自宅で手軽に行えると言われているファスティングですが、その際には注意すべきポイントがあります。まず、子どもさんやご高齢の方、妊娠中の方は避けるべき。また体調に不安がある方や薬を常用している方は、事前に医師との相談が必要です。

さらにファスティングを行っている間は、身体の毒素が排出される過程で、頭痛やだるさ、吐き気や眠気などが起こることがあると言われています。なかには、症状が重く表れるケースもあるので、決して無理をしないことが大事。その場合は自己流で進めるのは避け、専門家のアドバイスに従いましょう。

初めて体験するなら、半日や1日などのプチファスティングから始めてみては。その場合でも仕事や用事がない日を選び、すぐに横になれる環境を確保しておくことをおすすめします。また、ファスティング中の大切な栄養源となる、酵素ドリンクや甘酒選びも重要。保存料や甘味料などの添加物は、酵素や酵母の働きを阻害して効果を薄れさせる可能性があるので、ちゃんと原材料をチェックして添加物を含まないもの選ぶようにしましょう。

当日だけでなく前後の食事(準備食・回復食)も重要です。ファスティングをする日の前日の夕飯は早めにとり、動物性のものや小麦粉などは避け、消化に負担がかからないものを選ぶように心掛けて。ファスティング明けの一食目は、三分粥や具のない味噌汁などを選び、その後徐々に消化にやさしい固形物をよく噛んで食べるようにしていきます。

不安の残る方、本格的なファスティングに取り組みたい方は、やはり最初に専門家のアドバイスを受けてから取り組むのが安心。そこで、多彩なプログラムで「楽しみながら過ごせる」と人気の、宿泊型ファスティング施設をご紹介します。

画像提供:セルラボ糸島
回復食の一例

天然菌のチカラを借りて、細胞ごと健やかな自分へ。「セルラボ糸島」

福岡市の中心部から車で約40分。美しい海と豊かな自然に囲まれた糸島エリアの古民家で、甘酒ファスティングを行っているのが「セルラボ糸島」です。オーナーのかねやまさんは、心身の根本を司る細胞を元気にする手段として、ヨガやカイロプラクティックなどを組み合わせたファスティングプランを提案しています。

ファスティング施設では、参加者の状態を把握するために事前のカウンセリングが行われますが、かねやまさんは、身体のことだけでなく、過去も含めた家庭環境やストレスの要因などについても細かくヒアリングするそう。「ご本人でも気づかない潜在的な部分が、心身の不調に影響していることもあります。根本的なデトックスを行うためにじっくりとお話し、そのおかげで深い信頼関係が生まれます」。

参加者にとっての楽しみのひとつが、ファスティング中に摂取する手作りの甘酒。「甘酒は、飲む点滴と言われるほど栄養価の高い食品です。米と米麹のみで作るシンプルなものだからこそ、水や材料にはとてもこだわっています。ここでは参加者も一緒に甘酒作りにチャレンジするのですが、同じ材料、同じ作り方であっても、作る人によって不思議と味が異なるんですよ」とかねやまさん。学んだレシピは自宅でも活用できるのが嬉しいポイント。

提案しているプランは4泊5日。1、2日目は準備食、3日目が本番で、4、5日目が回復食に充てられますが、フル期間での宿泊が難しいという方は準備食や回復食を自宅で行う1泊2日~3泊4日での参加も可能です。また「とりあえずファスティングがどんなものか知りたい」という方向けに、午前中に半日ファスティング体験をし、午後は消化に優しいデトックスランチを食べる半日体験コースもあるので、初心者はここからはじめてみるのもよさそうです。

画像提供:セルラボ糸島

画像提供:セルラボ糸島
ヨガやセルフでのカイロプラクティック体験のほか、森でのお散歩などのワークショップも企画されています

画像提供:セルラボ糸島
甘酒に使う米麹も手作りしています。手をかけてあげた分だけ、味も色もバランスのいい甘酒になるそう

セルラボ糸島

〒819-1626 福岡県糸島市二丈波呂748
TEL:050-1033-6618
Email:saiboubijin@gmail.com
HP:https://www.celllabo.jp/

森林セラピーやお遍路体験で穏やかな時間を過ごせる「ファスティング旅館 若杉屋」

町の7割を森林が占める福岡県・糟屋郡篠栗町。福岡市の東隣に位置し、古くからお遍路のまちとしても知られるこの町の山間に、「ファスティング旅館 若杉屋」があります。もともとお遍路宿だった旅館を改装した温かみのある施設は、周囲を緑に囲まれ、澄んだ空気が広がる奥座敷。都会の喧騒から少し離れて時間を過ごすのにぴったりの場所です。

「篠栗の森は、癒しの効果・病気の予防効果が科学的に認められた"森林セラピー基地"としても認定されています。この恵まれた環境を生かして、内臓・こころ・脳のお手入れをするのが、若杉屋のコンセプトです」と、運営を手掛ける川上さん。ファスティングを行いながら、セラピストやガイドの案内で森を散策して心を浄化したり、近隣の寺をめぐるお遍路体験や写経で脳を落ち着かせてクリアにしたり...普段なかなか接することのない面白いプログラムが多数盛り込まれています。

「自分でファスティングをやろうと思っても、なかなか日常との切り替えができず、集中できない方も多いですよね。そんな時に気軽に利用してもらえたらと思います。医療や福祉など、身体や心のケアのお仕事をされている方が、心身リセットの手段として定期的に活用されるケースも多いですし、お1人での参加や、男性の利用も増えています」。

ファスティングには、初めての方におすすめの2泊3日プランと、経験者やじっくりと休息を取りたい方向けの3泊4日プランがあります。コースは月2回程度の開催となるので、ウェブサイトやFacebookなどでスケジュールの確認を。また、施設見学に加えて、森林セラピー・ハンモックセラピー・漢方や発酵食品についての各種講座など、各プログラムの体験ができる「日帰りプラン」も人気。自然の懐の深さに包まれて、自分を癒す時間を作ってみてはいかがでしょう。

画像提供:ファスティング旅館 若杉屋

画像提供:ファスティング旅館 若杉屋

画像提供:ファスティング旅館 若杉屋
ハンモックセラピーや、生活習慣改善セミナーなども行われます。プログラムは自分の体調に応じて自由参加が可能

画像提供:ファスティング旅館 若杉屋
ファスティングには酵素ドリンクを取り入れます。ここでは、約60種類の野菜や果物を原料とし、保存剤や防腐剤を使っていないものをセレクト

ファスティング旅館 若杉屋

〒811-2405 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗 2605
TEL:092-410-8522
HP:http://wakasugiya.com/

古民家ゲストハウス「Ne doco?」の、女子旅キレイファスティング

「ふるさとを訪れたように、心がほっと休まるような場所になればと思っています」と話すのは、佐賀県・伊万里でゲストハウス「Ne doco?」を営む石黒みさとさん。もともと祖父母の家だった古民家を改築し、2017年に体験型の宿泊施設をオープンしました。普通に素泊まりもできますが、もともと美容関係の会社に勤めていたという経験を生かして、「きれいとリラックスを提供する」をコンセプトにしたさまざまなプログラムを提案しています。

ファスティングプランもそのひとつ。少人数にも対応し、1泊2日~3泊4日の期間を選ぶことができます。ここで取り入れているのは、「低温低圧圧縮方式」という製法で野菜や果物を搾り出した、コールドプレスジュース。地元の旬の農産物を使って、参加者と一緒に手作りします。「食材は毎回変わるので、味にも変化があって飽きずに楽しんでいただけます。1杯で500mlあるので、満足度もあると思いますよ」と石黒さん。ジュース以外にも白湯やハーブティー、生姜湯、冬場は身体が温まる昆布ダシの味噌汁なども提供しているそう。

「初めてファスティングにトライする方は1泊で試される方が多いですが、“肌の調子がよくなった”、“体が軽くなって、頭もスッキリした”とおっしゃっていただくことが多いですね。大根と梅干を使った“梅流し”と呼ばれる回復食も一緒に作り、持って帰っていただきます」。

2019年10月には、ゲストハウスに併設して、ナチュラルオーガニックコスメやフードのセレクトショップもオープン。「キレイは日常から」をテーマに、ファスティング後の身体にもよさそうな天然アイテムが揃っています。伊万里観光を兼ねて、プチトリップ気分で訪れたいファスティング体験。キレイを目指す女性にぴったりのプランです。

画像提供: Ne doco?
コールドプレスジュースは、低速回転のジューサーによって野菜や果物に熱を加えず、強い圧力ですりつぶして絞るので、食材の栄養をたっぷり残すことができます

画像提供: Ne doco?

画像提供: Ne doco?

画像提供: Ne doco?
自然な食材の色も美しいコールドプレスジュース。ファスティング後の食事にもぜひ取り入れたいもの

Ne doco?

〒848-0044 佐賀県伊万里市木須町3928
TEL:090-3667-3450
Email:nedoco@nedocompany.com
HP:http://nedocompany.com/

自分の心と身体に向き合うきっかけ作りを

ファスティングは、「食事をとらずに痩せる」のが目的ではなく、溜まった疲れを取り健康な心身を手に入れることがいちばんの目的。ちゃんと理解した上で行えば、決して難しいチャレンジではありません。本来持っていた機能や感覚を取り戻し、自分の身体や心の声を聞いてあげられるようになる…それは、情報やストレスの多い現代人にこそ必要な、リセットプログラムかもしれません。ぜひ一度、試してみてはいかがでしょう。

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