全国を旅する焼き師が伝授!気軽に楽しむ
2020.01.20

全国を旅する焼き師が伝授!気軽に楽しむ"BBQ虎の巻"

想像してみてください。澄み渡る青空のもと、香ばしい煙を上げながら焼きあがる肉や野菜。そして片手には冷えたドリンク。外で食べるご飯って、どうしてこんなにおいしいんでしょう。

そう、昨今のアウトドアブームの影響もあり「キャンプ飯」に注目が集まっています。その代表格でもあるBBQ(=バーベキュー)も、より手軽に、よりおいしく進化を遂げているのだとか。
そこで、今回は日本で唯一のBBQ職人「旅するBBQ〜Smore〜」代表の中村圭一さんをお招きして、実際に焼きながら初心者でも120%楽しめる"BBQのコツ"を教えてもらいます。

屋外だからこそコミュニケーションが深まる
中村さんに聞くBBQの楽しみ方

BBQのやり方を教わる前に、まずは中村さんにお聞きしてみたいことが...。
中村さん、ズバリBBQの魅力って何だと思いますか?
「みんなでワイワイ作業するのがBBQの魅力です。屋外の調理だと設備が整っていないことも多くて、どうしても家で作るよりも不便になりますよね。そうなると増えた手間の分、みんなで作業に取り掛からなければならない。そこから参加者同士のやり取りが生まれるんですよ。だから、僕はBBQをコミュニケーションツールだと思っています。BBQでは、積極的に動いてみましょう」

コミュニケーションツールとしてのBBQは、もっと広い範囲でも人と人を繋いでくれるようです。ブラジルのシュラスコやトルコのケバブなど、考えてみると世界のどこに行ってもBBQスタイルが根付いていますよね。
「焼くというのは一番原始的な調理方法ですからね。国籍が違う人同士でも『BBQやろう!』って言えば、いろいろな味を持ち寄ってみんなで楽しむことができるんです」
"旅するBBQ"として海外を渡り歩いた中村さんならではのご意見。準備も手間も楽しみながら、肩肘はらずに臨もうじゃありませんか。
燃え上がる炭火の熱気に後押しされて、俄然やる気が湧いてきました!

【準備編】プロならではの目線で選ぶ、基本の道具と便利グッズとは?

さて、BBQを始める上でネックになってしまうのが、道具の確保。
「グリルや炭、火おこしの道具など、何をどこまで揃えたらいいの?」
そんな疑問に頭を悩ませる人も多いはず。そこで、中村さんに初心者でも手が届きやすい基本の道具と、あると便利なお助けグッズを教えてもらいました。

フタ付きグリル&チムニースターターの黄金コンビ。アウトドアショップやホームセンターで購入できる

〈基本の道具〉

●グリル
食材にじっくり火を通せるフタ付きだと、塊肉やピザ、ケーキだって焼けちゃいます。
●チムニースターター
金属でできた筒状の火起こし器。筒の中心部分に着火剤を入れ、その上に木炭を重ねます。着火剤の火が炭全体にしっかりと回るので、簡単に火を起こすことができるんです。
●網用ブラシ
網にこびりついたゴミを落とすのに使います。百均のお掃除コーナーでも買えます。

〈あると便利なグッズ〉

●バーナー・携帯コンロ
急に火が消えた時、何かを軽く温めたい時など使い道いろいろ。
コンロがあるとお湯を沸かしたり、炒めたりと料理の幅が広がります。

●手持ち扇風機
火起こしや火の勢いが弱ってきた時など、風を起こすならうちわよりも断然手軽です。

●炭ツボ
燃やした炭火をしまう金属製の容器です。これがあれば後片付けも安心!

●除菌アルコール
●業務用使い捨て手袋
キャンプ場は水辺から遠い場所も多く、頻繁に手を洗えない場合も。衛生の備えにも気を配りましょう。

手っ取り早く焦げ目をつけたい時にもバーナーは大活躍!

【調理編】現地では"焼くだけ"が鉄則!下ごしらえは行く前に済ませよう

お肉は家で下味をつけて持ってくるのも段取り上手の秘訣

道具が揃ったところで、火を起こして、いざ調理。...いえいえ、その前に調理のための下ごしらえも大切です。中村さん曰く「BBQの成功の9.5割は段取りにあり!」なのだとか。確かに、BBQも始まってしばらくすると話すのに夢中になって、箸が止まりますよね。調理しながら焼くよりも、一番お腹がすいている序盤に出してしっかり堪能しましょう。

〈準備のポイント〉

●下ごしらえは家で
野外での調理は思ったよりも時間がかかりがち。思い切ってカットや下味などは家で済ませておいて、現地では焼くだけくらいにしておくと間違いなし!

●カットにも一工夫
牛肉は繊維を断ち切るようにカットすると、固くなりすぎず程よい歯ごたえに。
野菜は断面から水分が逃げるので、できるだけ丸ごと火を入れて食べる直前にカットしましょう。

〈焼き方のポイント〉

●肉も野菜も大切なのは水分量!
肉は表面を焼いて肉汁を閉じ込めてから、低温でじっくり火を入れるとしっとり柔らかく味わえます。
野菜はホイルで包むと水分がキープされてジューシーに仕上がります。

●塊肉を上手に焼くには...
BBQの目玉・ダイナミックな塊肉に挑戦するなら、
じっくりと低温で火を通すのが基本です。

1グリルの炭を片側に寄せます。
2その反対側、炭が無い方に肉を置きます。
3グリルのフタをかぶせ、様子を見ながらしばらく放置。
4肉の表面がキツネ色になったら、一度切って中まで火が通っているか確認を。
5焼きあがったら食べやすい大きさにカットして盛り付けます。

炭の上に脂が落ちると煙が出るので、最初は炭の真上を避けて。強火で焦げ目をつけて焼きたい時は炭の上に乗せましょう。

焼き上げたお肉は食べやすくカット。豆苗などちょっとしたグリーンを沿えて彩りよく

ホイルでふっくらと焼いたサーモン

パプリカは丸ごと焼いて。香ばしい焦げ目がポイントです

エリンギはホイルで包んで焼いた後に切り分けると旨味が逃げません

この日のシメはグリルで焼いた豚肉の脂で炒めたチャーハン。家で作ったチャーハンを現場で再加熱するだけでおいしさが段違い!

★いつものBBQにプラスα

スイーツ好きな人なら、BBQデザートにも挑戦してみては?例えば、「おまんじゅう」。炙ってみるとカリッと香ばしく焼けた皮が絶品です!フルーツだと焼きバナナや焼きオレンジもイケますよ。寒い時期には鍋を用意して、チョコフォンデュもオススメです。

【後片付け編】スムーズ&セーフティ 最後まで楽しく過ごそう!

楽しい時間もあっという間。今日1日を最高の思い出にしたいなら、後片付けまで抜かりなく。ゴミは基本持ち帰って処理しましょう。

<網・鉄板>

熱いうちに表面の汚れを落としましょう。こびりついた焦げなどは、燃え尽きるまで焼き続けて、新聞紙や金物ブラシでゴミを払い落とします。温度が冷めたら家に持ち帰って中性洗剤で洗いましょう。火傷にはご注意を!

<炭火>

BBQ後の炭は、火が消えているように見えますが、実は中にまだ熱がこもっている状態。燃えるものに触れると着火してしまいます。 空気を遮断して火を消す「炭ツボ」へ入れましょう。使った炭は次回に再利用を。

【Q&A】知っておけばより楽しめる BBQにまつわるエトセトラ

他にも、ちょっと気になるBBQの疑問を中村さんに訊いてみました。

Q:BBQのベストなシーズンは?

A:「みなさん、BBQは夏にやるものと思っていませんか?本当は、涼しくなる秋冬がベストシーズンなんです。虫は出ないし、焚き火はすごく気持ちいいですよ。ダッチオーブンで鍋とか、スキレットですき焼きなども楽しめます」

Q:子どもがいると大変そう…
A:「僕は大変だからこそ子どもにも手伝わせたほうがいいと思います。もちろん、大人と一緒にね。アメリカではBBQはお父さんの仕事として、子どもに教えながら焼くんです。ママはその間休んでいるといった光景をよく見かけますよ」

Q:自宅でもできる
A:「ベランダやテラスでBBQなら煙の出ないガス式のグリルがオススメです。カセットコンロのガスが使えるタイプがお手軽ですが、まだあまり流通していないので、気になる方はネットで探してみてください。また、いくら煙が少ないと言っても近隣の方への事前の確認と挨拶は必ず済ませておきましょうね」

どんどんハードルが下がってきたBBQですが、「人数が多くて準備に手が回らない!!」なんて場合も!そんな時は、BBQ出張サービスを利用してとことん楽をしてみるのも手です。
中村さんが代表を務める「旅するBBQ〜Smore〜」では、場所だけ確保すれば、機材や食材、調理、後片付けまでおまかせできるそうですよ。

旅するBBQ〜Smore〜

https://www.facebook.com/keiichi.nakamura.BBQ
※BBQのお申し込みは紹介制です。
まずはFacebookでメッセージを送ってお友達になりましょう

BBQのコツを聞かれたり、一緒に焼きたいと手伝ってくれたり、お客さんとの触れ合いも多いそう。確かに、見ていると体がムズムズしてくる

まとめ

BBQを一通り体験してみると、準備を入念に進めれば初心者でも気軽に楽しめるものだと感じました。それに、お肉がうまく焼けなくても、忘れ物をしても、みんなでワイワイと過ごす時間こそがBBQの一番のスパイスになるはず。
慣れてきたら「魚介限定」「秋の味覚」「ヘルシー」など、テーマを設定して料理の流れを組み立ててみるのも面白そうですね。
よく晴れた週末、気の合う仲間とBBQに繰り出してみてはいかがでしょう。

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